「かごしま未来創造Lab」とは about-lab
次世代科学技術チャレンジプログラムとは?
「次世代科学技術チャレンジプログラム」とは、科学技術イノベーションを牽引する次世代の傑出した人材を育成することを目的として、日本科学技術振興機構が支援・推進する次世代人材育成の事業の一つです。初等中等教育段階(小学校高学年~高校生)において理数系に優れた意欲・能力を持つ児童生徒を対象に、その能力等の更なる伸長を図る多様な育成プログラムの開発・実施が推進・支援されます。
[参考]日本科学技術振興機構 科学技術人材育成事業
「かごしま未来創造Lab」とは?
「かごしま未来創造Lab」とは、鹿児島大学が中心となって提案した「次世代科学技術チャレンジプログラム」の取り組みの一つです。この取り組みでは、『「本物(ホンモノ)」に触れ、「本物(リアル)」を創る−』をキャッチフレーズに、鹿児島大学と鹿児島市立科学館、桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会、県内の関連企業や団体等と連携・協力して、充実した教育研究施設(鹿児島・曽於・奄美の3つの拠点)において、多様な専門性をもつ指導者が受講生の探究やプロジェクトを指導・支援する、鹿児島の地域特性を活かした体験重視型の育成プログラムを提供します。
かごしま未来創造Labで育成したい人物像、資質・能力
「かごしま未来創造Lab」を通じて育成したい人物像及び資質・能力は、以下の通りです。
育成したい人物像
先人の社会文化的・歴史的な遺産を尊重し、STEAMの知識・技能を、地域社会の現実的な文脈の中で効果的・統合的に活用して、よりよいアイデア(考え・発想)、バリュー(価値・魅力)、モノ(製品、作品)、コト(企画・仕組み)を創り出し、持続可能な社会の形成に貢献できる人材(「地域未来創造人材)」
育てたい資質・能力
問題発見力 | 身の回りにある事物・現象や地域社会の現状について、STEMの知識・技能を用いて、一定の答えや解決策を導きうる問い(問題)を設定することができる能力である。 |
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発想力・創造力 | 日常生活や地域社会において、STEMの知識・技能を用いて、新しいアイデア(考え・発想)、バリュー(価値・魅力)、モノ(製品・ 作品)、コト(企画・仕組み)を発想・創出することができる能力 |
自己調勢力 | 日常生活や学校生活において、学習活動や探究的な活動の目標を達成するために、自らの認知、感情、行動を体系的に方向付けていくことができる能力である。 |
協働力 | 学校、学年、性別等が異なる集団の中で、積極的にコミュニケーションを取ることを通じて、互恵的な相互協力関係を築き、個人の役割責任をもって、他者とともに課題解決に取り組むことができる |
発信力 | コミュニケーションの目的を意識した上で、表現する媒体や表現方法を適切に選択し、自分の考えや意見、活動の成果や課題について、他者や公衆にわかりやすく伝える能力である。 |
[参考]STEM教育/STEAM教育とは?
「STEM教育」とは、2000年代に入って、国際的な潮流としてイノベーション創出重視の科学技術政策が施行され、人材育成としての科学、技術、工学、数学(Science, Technology,Engineering, Mathematics)の教育であり、今日では、その略をとってSTEM教育と呼ばれています。今日では、A(リベラルアーツLiberal Arts、デザインなどの芸術Arts)を加えて、STEAM教育へと移行しています。その他にも、R(ロボット工学Robotics)を加えて、STREAM教育も提唱されています。かごしま未来創造Labでは、理工系分野あるいはその個別分野を特に意識する場合は、“STEM”と表記することとし、それ以外の場合は、“STEM”に、一般教養的な知識・技能としてのリベラルアーツ(Liberal Arts)を加えて、“STEAM”と表記としています。